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看護師の雇用形態別メリット・デメリット

正社員(正職員)、パート、派遣…看護師にもいろいろな雇用形態がありますが、それぞれどんな特徴があるのでしょうか。雇用形態別のメリット・デメリットをまとめました。

パート・アルバイト

パート・アルバイトは、「月曜・金曜」や「午前10時~午後3時」といったように、正社員(正職員)よりも少ない日数、短い時間で臨時的、もしくは補助的に勤務する雇用形態です。
パートとアルバイトはほぼ同じ意味で使われており、法律的にもそれぞれの名称区分には特に決められた区分はありません。

  • パート・アルバイトのメリット

    働く日数、時間帯をシフト制などで自由に選んで働きやすいことが1番のメリットです。仕事の内容を絞り込まなければ求人の数は多いので、家庭があり時短勤務希望のママさん看護師や、プライベートにも時間をたっぷり使いたい方などは働きやすい雇用形態だと言えます。また、未経験者OKの求人も多いので、パートやアルバイトでも経験を積むことでスキルアップすることは可能です。本人の意欲によっては、正社員登用の道が開ける場合もあります。

  • パート・アルバイトのデメリット

    パート・アルバイトの雇用形態の給料のシステムは時給・日給が多く、昇給も正社員(正職員)と比べると不利です。また、パート・アルバイトに対しては社会保険が完備されていない場合や、手当などは交通費以外支給されず、ボーナスや退職金も期待できない場合など、正社員よりも福利厚生面で劣るケースが多いです。また、臨時雇用が前提になるので、努力しても任される仕事は限られ、スキルはあってもそれを必要としない単純作業が多い、といったジレンマを抱える可能性が高く、長く働けば働くほど正社員と比較しての不利さを実感しがちです。

派遣社員

派遣会社に希望する仕事、スキルなどを登録しておき、条件が合う施設等に派遣される仕組みでの雇用形態です。賃金等を支払うのは派遣会社で、業務に関する指揮・命令をするのが実際に職場になる勤務先になります。看護師の派遣について、労働者派遣法では、特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、介護支援センター等の社会福祉施設においておこなわれる医療業務についてのみ派遣可能とされ、医療機関(病院、診療所・クリニック、助産所、介護老人保健施設、医療を受ける者の居宅等)への看護師の派遣は、紹介予定派遣を除き禁止されています。
※紹介予定派遣とは、派遣就業中または終了時に、派遣先の職場に直接雇用されることを予定して実施される派遣です。派遣就業中または終了時に、派遣スタッフと派遣先の両者の意思が合致すれば直接雇用となります。(必ずしも派遣先との雇用が成立するわけではありません。)

  • 派遣社員のメリット

    自分で勤務先を探す必要がなく、勤務地や働く時間、残業の有無、休日などの希望を登録しておくと、それに沿った勤務先を派遣会社に紹介してもらえます。派遣先と看護師本人の間に派遣会社に入ることで、勤務先が選択しやすい、働きたい時間、曜日の希望を言いやすい、といったメリットがあります。残業や休日出勤も嫌ならば、派遣会社に相談ができるケースも増えてきています。また、雇用主は派遣会社となるため、社会保険完備など福利厚生はパート・アルバイトに比べ充実している傾向にある他、期間限定で時給UPキャンペーンを打ち出している派遣会社など、パート・アルバイトに比べ高時給で働ける求人が多いです。

  • 派遣社員のデメリット

    派遣看護師の求人数は多いものの、自分の希望条件に合った求人先があるとは限らず、派遣期間終了後に更新があるという保障もないので、雇用が安定しているとは言えません。病院やクリニックなどへの派遣は紹介予定派遣を除き禁止されているため、派遣として働ける職場は有料老人ホームや特別養護老人ホーム、デイサービスなどの介護施設が中心となり選択肢に限りがあります。また、短期の派遣の場合は、社会保険にも加入できません。

正社員(正職員)

正社員(正職員)とは、勤務先に看護師として正規雇用される雇用形態で、無期の雇用契約となります。
「午前9時~午後5時」などの決まった勤務時間で長期間にわたって働くスタイルで、勤務した年数によって給料が上がっていくことが多く、昇格して役職がついていくこともあります。
スキルに応じて責任のある仕事も任せてもらえるため、看護師としてのキャリアアップを目指しやすい環境だと言えます。
また、長期雇用が前提となるため、住宅手当や通勤手当の他、家族手当や役職手当もあるなど、各種手当が充実していたり、社会保険完備、借り上げ社宅あり、託児所つきなど福利厚生や制度が整っていることが多いです。

  • 正社員(正職員)のメリット

    正社員(正職員)は長期にわたって安定して働くことが可能な雇用形態で、昇給やボーナス・賞与の支給など長く働くほど金銭的メリットは非常に大きいです。
    一般的にはよほどのことがない限り、一方的にクビにできないので、雇用が安定している他、社会保険や住宅手当、資格手当、扶養手当など各種の手当があったり、寮の利用や託児所の一部金額負担など、勤務先が定めた福利厚生が受けられるので、パート・アルバイトや派遣に比べ、生活水準を高くしやすいメリットがあります。結婚、各種制度が整っていることで、出産後でも働きやすい環境である場合も多く、看護師を生涯の仕事として続けていけるのもメリットのひとつです。

  • 正社員(正職員)のデメリット

    正社員(正職員)の看護師として働くデメリットとしては、やはり夜勤や残業過多など、過酷な労働環境である場合が多い点が挙げられます。パートや派遣の看護師も働く現場では、やはり正社員が残業になることが多いですし、その後に研修会や勉強会などが行われるため、上手に仕事とプライベートをコントロールする事が難しい場面が多いかもしれません。仕事中も座って休憩する間もないくらい忙しいことも珍しくありません。それほど忙しくても、患者さんの前では優しく落ち着いた振る舞いが求められるため、正社員で働くには、看護師本人の確固たる信念、体力が必須だと言えるでしょう。