ハローワークや知人の紹介などから、病院のホームページ、インターネットの転職サイトなど…看護師の求人情報を探すには、様々な方法があります。それぞれに強みや特徴がありますので、あなたの状況や希望に適したものを選んでください。特に、転職前にどれほど職場の情報を得られるか、選考についてのアドバイスなどのサポートが受けられるかなどは重要なポイントとなりますので、転職活動を始める前に、よく検討するようにしましょう。
インターネット上のサイトには、人材紹介会社が有する病院やクリニックの看護師求人が豊富に掲載されており、求職者自身で条件を絞って希望のお仕事を探すことができます。また、人材紹介会社の看護師求人専門のキャリアカウンセラーが転職活動をサポートしてくれますので、サイト上に掲載されていない非公開求人の紹介や、実際の選考の際のアドバイスなどのサービスを受けることができます。利用は完全無料で、効率よく転職活動を進めることができます。
大量の求人情報を一度にチェックでき、効率よく転職活動を進められる
転職活動について、専門キャリアカウンセラーのサポートを受けられる
非公開求人を紹介してもらえる場合がある
応募書類作成時のアドバイスを受けられる
面接日程の調整の代行をしてもらえる
就業条件や給与の交渉をしてもらえる
転職成功でお祝い金がもらえる場合がある
特になし
各都道府県の看護協会が運営する「ナースセンター」は、転職をしたい看護師向けの無料職業紹介サービスを行っているほか、看護職の就業相談員による就業相談や復職支援、最新技術の研修会など、看護師のための幅広いサポートを実施しています。
また、ナースセンターではインターネットで求人情報を探せる「eナースセンター」も運営しており、求人情報だけではなく研修やイベント情報などを検索することも可能です。
求人を探すには、看護協会の窓口に行くか、「eナースセンター」にユーザ登録する必要があります。
看護職経験者による転職相談サービスを受けられる
転職サイトでは掲載件数の少ない地域でも、求人が充実している場合がある
窓口は平日の日中だけの対応の場合が多い
求人数が少ない場合があり、希望条件の仕事を見つけにくい
面接日程や条件交渉などは自分で行う必要がある
ハローワーク(公共職業安定所)は、国が運営する職業紹介事業を行う機関で、各自治体に設置されており、看護師だけでなく様々な職業の求人を取り扱っています。雇用保険の手続きから転職活動についての相談、求人の紹介まで、全般的に支援してくれます。ハローワークに設置された専用の端末機で求人を探すこともできますし、最近ではインターネットでも求人検索ができるようになっています。
雇用保険の手当について手続きすることができる
転職サイトでは掲載件数の少ない地域でも、求人が充実している場合がある
転職活動についてハローワークの職員にアドバイスをしてもらえる
窓口には平日の日中に行く必要がある
求人数が少ない場合があり、希望条件の仕事を見つけにくい
求人の掲載条件と実際の条件とが異なる場合がある
面接日程や条件交渉などは自分で行う必要がある
インターネットで、あなたのお住まいの地域や、希望する勤務先地域+「病院」、「クリニック」などと検索して、看護師を募集している医療機関を探してみましょう。ホームページ上では求人情報が出ていなくても、医療機関に電話して問い合わせると看護師を募集している場合があります。
いずれにせよ、電話で求人の詳細条件を確認をした上で、あなたが応募したいと思えば、必要な応募書類を用意することになります。応募書類は、事前に郵送する場合や、面接時に持参する場合など、医療機関によって異なるので注意しましょう。選考方法や面接日程などの調整・確認はすべて自分で行う必要があります。
また、いくつかの医療機関で内定をもらった場合は、最終的にひとつを選び、他の機関へは辞退の連絡しましょう。
調整力や交渉力などが身に付く
求職者が直接応募することで、積極性を評価してもらえることがある
希望条件の求人を探すのが大変で、見つからない場合も多い
医療機関のホームページの更新頻度によっては募集が終了している場合がある
すべてのやりとりを自分で行う必要がある
求人の詳細条件の確認
面接日程の調整
就業条件や給与の交渉(やりにくい場合が多い)
辞退する場合も自分で連絡する必要がある
看護師求人情報掲載サイトやハローワークを使わなくても、同じく看護師として働いている友人の病院に看護師の空きがあればその職場を紹介してもらったり、医療機関にコネクションのある知人に転職先を紹介してもらうこともできます。 知人・友人の紹介であれば、事前にしっかりと職場の内情について聞くこともできますし、紹介する側にも責任が生じますので、求職者としては基本的には安心して紹介を受けることができます。
ただし実際に入職して、職場に馴染めなかったり、条件に納得がいかなかった場合などに意見を言いにくかったり、退職しづらいといったデメリットもあります。
採用される確率が高い
事前に職場の内情を聞くことができる
万一内定を辞退したい場合に非常に断りにくい
求職者の希望条件と合致していない場合がある
紹介で入職したからこそのプレッシャーがある
労働条件に関する意見などが言いづらい、退職しづらい
配属先(診療科目) | 自分の経験が活かせる、もしくは希望の診療科目があるのか確認します。 求人情報に募集中の診療科目が複数ある場合は、自分が希望する診療科目に配属されるかどうか、面接時などに確認しておきましょう。 |
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勤務時間帯 | 日勤のみ、夜勤のみ、2交替、3交替…などの勤務交替形態や、具体的な勤務時間のほか、平均的な残業時間や夜勤の回数などを事前に確認しておきましょう。 3交替の場合は、日勤後の夜勤のシフトがあるかどうかもチェックしておきましょう。 特に夜勤回数については生活に大きな影響がありますのでしっかりと把握しておきたいところです。 |
給与・手当・賞与 | 希望給与の基準をクリアしているかどうか。 基本給の金額に加えて、手当の種類と金額、賞与の内訳(○か月分など)を細かくチェックしましょう。 賞与については、転職初年度は日割りだったり支払いがない場合もありますので、留意してください。 |
オンコールの有無 | オンコールとは急患などへの対応ですぐに出勤要請に応えられるよう、自宅などで連絡がとれる状態で待機することです。オンコール制度がある場合は、月平均出動回数、オンコールに関する手当(待機手当など)の有無について事前に確認しておきましょう。 |
労働保険・社会保険 | 「社会保険あり」の場合でも、健康保険や厚生年金保険、雇用保険、労災保険のすべてが完備されているか確認しましょう。個人経営のクリニックなどでは完備していない機関もあるので注意してください。 また、非常勤の場合は加入のための条件がありますので、適用にならない場合があります。 |
看護配置・看護職員数 | その医療機関の患者数に対する看護職員の人数の割合が分かれば、その医療機関が提供する看護の質や、看護師一人当たりの仕事量の目安にすることができます。 また、同じ病院でも病棟により看護師配置が違う場合がありますので注意が必要です。 |
教育体制・研修の有無 | 教育制度が充実していれば、スムーズに職場に入っていく事ができます。 しっかりと研修を受けたい場合は、プリセプターがつくのか、ラダー制度があるのかなど、自分が希望する教育体制が組まれているのかどうか確認しましょう。 病院によっては院外研修支援、海外研修などの制度がある場合もあります。 |
託児所の有無 | 子どもを預けて働きたい方は特に気になるポイント。 託児所完備の記載があっても、利用者枠に空きがあるかどうか、利用時間や日数に制限があるのか、入所のための条件があるのかなど確認しておきましょう。 |
看護師寮の有無 | 寮と一口に言っても、独身寮、借り上げ寮などの種類により入寮条件も異なりますので、入寮を希望する場合は詳細を確認しておきましょう。 入職後すぐに入寮できるのか、自己負担はどの程度かもチェックしておく必要があります。 |
休日 | 「4週8休」だけの記載の場合、祝日や長期休暇がない場合もありますので、注意が必要です。 月間および年間の休日数、夏期および年末年始の長期休暇の有無も事前に確認しておきましょう。 |