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看護師の転職を成功に導く!自己PRの考え方、伝え方

履歴書や職務経歴書の中でも特に書きづらい「自己PR」の欄。書類だけでなく、面接でも回答を求められることも少なくありません。看護師さんのための自己PRの考え方、書き方のポイントをご紹介します。

自己PRでは、これまで看護師として経験したこと、得られた喜び、長所として伸ばせたこと、スキルなどを具体的に紹介しつつ、それを実際の業務でどう活かせるのかをしっかりアピールします。「協調性がある」「面倒見がいい」といっただけの抽象的な言葉ではなく、あなたがこれまで看護師としてどんな風に働いてきたのか、どんな人物なのかを明確に採用担当者に伝える必要があります。「自分をアピールするなんて恥ずかしい」といって控えめにする必要はありません!採用担当者に「一緒に働いてみたい!」と思わせられるような自己PRの考え方、書き方、伝え方をご紹介します。

自己PRに記入する内容の考え方

自己PRは、採用担当者が「どのような人物なのか?」、「職場の方針や雰囲気に合いそうか?」、「どのくらい熱意を持っているのか?」を判断する決め手となります。学歴や職歴だけでは伝えられない、あなたの仕事への取組み姿勢や性格、長所、看護師としてのスキル・経験などを伝えられるチャンスです。以下の項目を参考に、今までのあなたの人生や看護観を振り返り、自己PRとして採用担当者にアピールできるポイントを探してみましょう。

看護師としての信念・取組み姿勢

なぜ看護師の仕事を選んだのか、看護師を目指そうと思ったきっかけはなんだったのか

どのような信念を持って看護師の仕事を続けてきたのか

といったことを振り返り、今後の展望に繋げていきましょう。

例文

私が看護師になったきっかけは、祖母が入院していたときに優しく接してくださり、頼りになる看護師さんを見て、自分もそうなりたいと思ったことです。そして、私自身がそう思ってもらえる看護師になるべく、ひとりひとりの患者様の目線に立ち、共感し、自分ならどのような言葉をかけてもらいたいかを想像して、丁寧に対応することを心がけてきました。今後はより看護師としての技術と知識を深めて、患者様に寄り添う看護を実践し、磨き上げていきたいと思います。

過去に得た経験と、それを通して感じたこと

看護師として特にやりがいを感じられた経験

患者さんと接するなかで、自分に向いていると思えた業務

といったことを振り返り、志望動機とも関連付けて熱意を伝えましょう。

例文

終末期の患者さんと関わる中で、緩和ケアに興味をもつようになり、ホスピス病棟のある病院への転職を考えるようになりました。 日々の看護では、患者さんとののコミュニケーションを通じて、その気持ちを理解すると同時に、身体的にも精神的にもどういったケアが必要なのかを冷静に判断するよう努めてきました。 緩和ケアに力を入れている貴院で、看護師として、患者様のみならずそのご家族までも支えられる存在として力を発揮していきたいと考えております。

過去の職場での経験やスキルを、今後どう活かしていくか

大切な業務を任された経験

プリセプターやリーダーなどのマネジメント経験

委員会や各種教育活動での役割

といったことを振り返り、新しい職場でどんな活躍ができるかをアピールしましょう。

例文

呼吸ケア委員会のリーダーとして、人工呼吸器をなどの機器を安全に取扱うための講習会、呼吸音の聴き方や呼吸困難・呼吸不全についての勉強会などを年に5~6回開催しました。会では看護師だけでなく理学療法士や臨床工学士とともに知識を伝え合い、全看護職員の看護技術の向上のため活動してまいりました。チームの中心となって教え導く能力を貴院でも活かし、積極的にメンバーの教育に携わっていきたいと考えております。

自分の長所と、それを象徴するエピソード

責任感が強く、目標達成のために努力を惜しまない

探究心があり、勉強熱心である

いつでも明るく、前向きである

といった長所を象徴するような、具体的なエピソードを紹介しましょう。

例文

私はこれまで、看護師として内科外来で勤務してまいりました。患者様と接することがきる限られた時間の中で、どんなときでも笑顔で明るく接し、信頼関係を築いてまいりました。一番嬉しかったのは、患者様に、「あなたの顔を見ると、元気がでる。私はあなたに会うために病院に来ているようなものだ」と言われたことです。日々きめ細やかにコミュニケーションをとることで、患者様の小さな変化も見逃さず気づき、対応することができると思います。貴院でも患者様との関係を大切に、雰囲気を明るくするムードメーカーとしてお役に立てればと考えています。

自己PR作成時のポイント!

自己PR作成の際には、今までの自分の経験を振り返り、今後どう役立てていけるのかを順序立てて採用担当者にわかりやすく伝わるような書き方を心がけましょう。また、応募先の病院やクリニックで求めている人材、看護師として必要なスキルと、あなたの自己PRが一致しているかは重要なポイントとなります。
とんちんかんな回答をしてしまわないように、応募先についての情報収集を怠らず、求人情報をよく読み込んで作成するようにしましょう。

自己PRは箇条書きではなく文章で納得させること!

自己PRはあなたの看護師としての強みを採用担当者にアピールするものです。
これまでの経歴、やってきたことだけを書き連ねても伝わりません。
自己PR文を作成する際には、以下のような構成にすると書きやすいでしょう。

自己PRの構成

何を経験してきたのか、どんな強みやアピールポイントがあるのか

具体的にどんな経験を通じて得られたのか、象徴するエピソード

今後どのように活かしていきたいのか、応募先で役立てていくのか、意気込みなど

応募先が求めている人材と自己PRは一致していますか?

せっかくあなたの魅力が詰まった自己PRでも、それが応募先の病院・クリニックが求める人材とかけ離れていては意味がありません。
応募先の病院ではどのような看護を実践しているのか、どの診療科に注力しており、どんな患者さんが多いのか、自分はどんな立場として入職するのか…
それらをよく調べ、意識した上で自分のスキル・経験、長所と繋げて自己PRを作成するようにしましょう。

転職回数が多くても大丈夫!”豊富な経験”、”対応力”をアピールしましょう

転職回数が多い看護師さんは、様々な職場を経験して得られた知識や、柔軟な対応力、幅広いスキルを自己PRでアピールするようにしましょう。
それぞれの職場で得られたことが必ずあるはずですので、よく思い返してみてください。
転職回数の多さでマイナスイメージを持たれても、それを超えられるだけのあなたの看護師としてのスキル・経験、人柄を熱くアピールできる自己PRが用意できれば問題なし!面接のときも堂々とした態度で、応募先への意欲を見せるようにしてください。

経験が浅い場合は性格上の特性や、看護学生時代の経験も使える

看護師になったばかりでスキル・経験が少なく、自己PRが思いつかない…などという人は、「協調性」「明るさ」などの性格の特徴や、「仕事で大事にしていること」などの考え方をアピールポイントにしましょう。
具体的なエピソードとしては、看護学生時代の実習などでの頑張りを紹介しても大丈夫です。
学生時代のボランティア活動を通して得られたことや、介護施設でのアルバイト経験があればそこでの経験なども自己PRとして提示できます。

こんな自己PRはNG!

「協調性がある」、「忍耐強い」などの抽象的な言葉のみ

文章として成り立っていない、誤字脱字がある

履歴書の自己PRを空欄にする

嘘の経歴、経験を誇張する

自己PRの作成は大変な作業ですが、手抜きで雑な内容は採用担当者に悪印象を持たれます。しっかり時間をかけて用意して、他の人とは一味違う魅力的な自己PRを仕上げましょう。嘘の経歴や、誇張した内容を書くのはもちろん絶対NG!
ありのままのあなたのセールスポイントを、うまく伝えられるように工夫してみてください。